2010-10-08 第176回国会 参議院 本会議 第3号
各種経済指標は、二〇〇九年一月から三月期に底を打ち、現在、経済は緩やかな回復傾向にあるとされておりますが、先進諸国経済の不振に加え、内需の冷え込みやデフレの長期化、株安などが懸念され、また雇用情勢の改善の兆しが見られないことなどから、景気の先行きに依然として不透明感があります。
各種経済指標は、二〇〇九年一月から三月期に底を打ち、現在、経済は緩やかな回復傾向にあるとされておりますが、先進諸国経済の不振に加え、内需の冷え込みやデフレの長期化、株安などが懸念され、また雇用情勢の改善の兆しが見られないことなどから、景気の先行きに依然として不透明感があります。
一方、世界経済も先進諸国経済の回復の兆し等、明るい展開が生じつつありますが、欧米での深刻な失業問題を背景として、各国において国内経済優先の動きが強まりつつある状況のもと、我が国市場の閉鎖性を指摘する声が根強く見られます。
一方、世界経済も先進諸国経済の回復の兆し等明るい展開が生じつつありますが、欧米での深刻な失業問題を背景として各国において国内経済優先の動きが強まりつつある状況のもと、我が国市場の閉鎖性を指摘する声が根強く見られます。
そこで、現在の世界経済情勢を眺めてみますと、やはり先進諸国経済の停滞と申しましょうか、冷え切った景気の状況、そういう状況を背景にして、どうして世界経済の活性化を図るか、あるいは自由貿易の原則のもとに世界貿易をいかにして拡大をしていくか、こういうことがいろいろな角度から議論されるということになろうかと思うわけでございます。
西側先進諸国経済は、依然として経済成長の停滞、インフレ、国際収支の不均衡という三重苦に悩み続けております。かかる状況の中で、わが国は国内的には厳しい財政難に直面しつつも、ともかく経済運営をうまく維持していることは、国民各位の御努力のたまものであり、深く敬意を表する次第であります。
一方、米国を除く主要先進諸国経済の低迷とアラスカ、北海、メキシコ等新規油田の生産開始の結果、世界の石油需要は現在緩和基調で推移しており、かかる背景のもとにサウジアラビアが日産八百五十万バレルの上限枠復活の措置をとり、アラブ首長国連邦も生産カットを行っております。